ドル建て資産の持ち方にはいろいろあります。一番簡単なのは、いわゆる「外貨預金」でドルを購入することでしょう。外貨預金は日本国内の銀行はじめ多くの金融機関が取り扱っていますから、誰でも手軽に始めることができます。
もう一つ、私が注目するのが、「ドル建てMMF(マネー・マーケット・ファンド)」です。ドル預金との大きな違いは税金です。ドル預金は為替の益が総合課税ですが、ドルのMMFは20%の源泉徴収です。したがって、所得の高い方は一般的に言ってドルMMFのほうが有利でしょう。
「ドル建てMMF」は、投資信託の一種です。魅力は、安全性の高さ。元本は保証されていませんが、短期の米国債を含む公社債や格付けの高い社債で運用されているので、元本割れの可能性はかなり低いと言えます(為替での損の可能性はドル預金同様あります)。
藤巻さんは数年前からドル建ての資産を持つことの重要性を伝えてきていましたが、今の急激な円安局面では、かなり説得力が出てきたなと感じています('ω')
中でも、個人でも気軽に始めることができるのが、外貨預金や外貨建てMMFですね。
MMFは外貨預金と違って投資信託の一種ですので、源泉分離課税の対象であったり、分別保管の対象でもあるので、1000万円以上保有しても金融機関破綻などのリスクが回避されるので、購入しやすい商品です。
長らくゼロ金利で利回りが悪かったですが、先月米国が0.25%利上げしたので、外貨建てMMFの利回りも0.25%を超えてきました。
5月と6月も連続で利上げがされることが確実視されていますので、今後も政策金利の引き上げに連動して、利回りも上昇していくと思います。
インフレ退治によって、今後利上げが続くことから株式は積極的には買いずらいですし、待機資金は外貨建てMMFに移して、守りの運用を今年はしていこうかなと考えています(´ω`*)
景気の大幅な腰折れなどなければ、2023年には政策金利は2%は超えてくるでしょうし、今後も為替の推移を見ながら買い増しを行っていく予定です。
過去にもリーマンショック時の2008年~2009年ごろから2015年末まで、米ドルのMMFを保有していたことがありますが、それ以来の大きめの金額を保有しています。
2016年1月1日以前は、なんと為替差益による利益が非課税だったんですよね(・o・)
今は株と同じで20%の税金がかかるようになりましたが、それでもローリスクでドル建て資産を持ちたい場合には、外貨建てMMFは便利な商品かなと感じます。