東芝の関連会社で半導体大手のキオクシアホールディングス(HD)が、10月6日に予定していた株式上場を延期することが明らかになった。主要な取引先の中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)に対する出荷が米政府の規制強化によって難しくなり、業績が見通せなくなっているためだ。 キオクシアHDは8月に東京証券取引所への上場が認められた。想定される時価総額は1兆5000億円を超え、今年に入って最大規模の新規上場になる見込みだった。 だが、米政府が今月中旬、ファーウェイに対する半導体の輸出規制を強化し、米国外のメーカーにも、米国の技術を使った半導体の出荷を事実上ストップさせた。これを受けて、キオクシアも出荷を停止しており、売上高が減る可能性がある。予定通りに上場しても、株価が低迷したり、十分な資金を集められなかったりする恐れがあるとして、28日にも上場の先送りを決定する見通しだ。 ただ、56%を出資する筆頭株主の米投資ファンド・ベインキャピタルを中心とするグループは、引き続き、キオクシアHDの上場を目指す方針だという。米政府のファーウェイへの規制や業績への影響を見極めて時期を探ることになる。
引用元:読売新聞オンライン
吸収金額も大きく、注目度の高かったキオクシアHDの上場が延期となりました。
仮条件が大幅に引き下げられたことから、国内だけでなく、海外からの需要が極端に低かったであろう案件です。
ベインキャピタルの出口案件であり、こういった上場は先日の雪国まいたけといい、無知な個人投資家に押し付けてやろうという匂いが強いので、この規模の金額を捌ききれるのか?と思っていましたが、想像以上に人気がなかったようですね。
海外需要の少ない銘柄は、基本的に上場直後上がることがあまりないので、IPOの場合スルーするのが鉄則です。